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転職をしようと思ったら、働きながら転職活動をするか、今の仕事を辞めて転職活動をするかは迷い所です。先に仕事を辞める場合、一番ネックになるのがお金の問題でしょう。生活費の心配をしながらだと転職に集中できないし、お金を理由に妥協したくはないですよね。

転職時に、ある程度金銭問題を解決してくれるのが雇用保険による失業手当。ただし転職目的の自己都合による退職の場合、「すぐにもらえるわけではない」のはご存知でしょうか？今回は現状の失業手当に関する制度と、今後変わるかもしれない部分について解説していきます。

現在の制度では給付開始まで2か月かかる

雇用保険に一定期間以上加入していれば、解雇や倒産といったいわゆる会社都合退職で急に職を失ってしまった場合、最短7日で失業手当の給付を受けることができます。もちろんきちんと手続きをして、再就職のための活動をするという条件付きですが、いざという時の備えがあるのは安心ですね。

しかし、自己都合退職の場合は原則として2か月待たないと給付を受けることができません。もともとやむを得ない事情で職を失った人向けの制度なので、失業手当狙いで退職を繰り返す人が出ないようこういった制度になっているようです。

しかし現在、政府では転職による流動的な人材活用やリスキリングを推進する目的で、自己都合退職でも最短7日から給付を受けられるよう制度を変えようと検討が進められています。具体的にいつから変わるのかなどはまだ不明ですが、給付までの期間が短くなれば、仕事を辞めての転職も選択肢に入れやすくなりそうです。

加入期間がリセットされる点には注意！

将来的には失業手当をもらいながらの転職活動が普及する可能性もありますが、給付申請にはデメリットもある点には注意が必要です。具体的には、「過去2年間で12か月以上雇用保険への加入期間がある」という給付の条件。この加入期間がリセットされてしまうことです。

転職した後、会社も自分自身も順風満帆であれば問題ないのですが、一時的とはいえ失業給付という備えを失ってしまうリスクがあります。失業手当の受給条件を保持しておきたい方は、働きながらの転職がオススメです。

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