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自身の所属や役職、連絡先が簡潔にまとまっている名刺は、ビジネスシーンに欠かせないアイテム。入社時にビジネスマナー研修を受ける場合、ほぼ必ず名刺交換のやり方を教わります。

ところで、会社から支給された名刺や取引先から渡された名刺を現在お持ちの方、転職時にはどうすべきかご存知でしょうか？

今回は名刺にフォーカスし、転職時に知っておいた方がいいルールやマナーについて解説します。

業務で入手した名刺の所有権は会社にアリ

自分の名刺は会社から支給された備品扱いなので原則返却すべき、という話は多くの人にとって納得しやすいでしょう。

しかし、気を付けないといけないのが取引先や営業先で交換した名刺の取り扱いです。

次の仕事での人脈作りに残しておきたいと思うかもしれませんが、それらの名刺は会社の業務で取得したものなので、所有権は会社にあります。

また、名刺に書かれている内容には個人情報が含まれるため、慎重に扱わなければなりません。

基本的には、退職時に他の備品と一緒に返却するのがおすすめです。顧客の名刺に関しては、上司に相談して指示を仰ぐのが望ましい対応です。

返却が難しい場合や、後から返し忘れた名刺が出て来てしまったなど、やむを得ないケースでは、情報漏洩につながらないよう責任を持って処分しましょう。

転職の面接シーンでの名刺の扱いは？

転職で面接を受ける際、採用担当から名刺を渡されることがあるかもしれません。

仕事で出会う人ならば自分からも名刺を渡すのがマナーですが、転職活動中は相手からもらうだけで大丈夫です。

働きながらの転職の場合、念のため名刺を携帯しておき、相手から求められたら渡しても構いません。

ただし、既に辞めた会社の名刺を持ち歩くのは、前述の理由からコンプライアンス意識が足りない人物だと思われかねないので絶対にやめましょう。

原則として名刺は自身の所属を相手に示すためのものなので、個人として採用面接を受けに来ているシーンで名刺を求められることはあまりありません。

採用側から名刺をもらう可能性を考えて、名刺ケースを持ち歩いておくのはもちろんOKです。

もらった名刺の取り扱いは一般的なビジネスマナーと同じく、面接中はテーブルの上などに置いておき、退出する際にしまうようにしましょう。

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