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コロナウイルスの感染拡大以降、一気に採用活動に導入されたオンライン面接。緊急事態宣言が解除された後も、「スケジュール調整がしやすい」「交通費がかからない」といった観点もあって継続する企業が多く、オンライン面接を実施したことがある企業は50％を超えたという調査結果もあります。一方、過去に転職を経験している方でも、オンライン面接をしたことがあるのは少数派ではないでしょうか。対面での面接とは、どう違うのか。本番で慌てないために事前にリサーチしておきましょう。

オンライン面接は準備段階から始まっている

「現地に行かなくていいからオンライン面接はお手軽」というイメージは、必ずしも間違ってはいませんが、事前準備をしてみると気を使うポイントが意外と多いことに気づくでしょう。まずは、環境のセッティング。有線の回線につながったパソコンとWEBカメラを用意できれば問題ありませんが、「そこまではちょっと…」という方は、安定的に電波がつながる状態を確保する必要があります。スマホやタブレットを使う場合は、しっかり固定できるようにしておかなければなりません。

自宅の場合、映ってほしくないものは片づけるか、もしくは映らない場所を探して実際の映像がどうなるか事前に見ておくといいでしょう。外部の音も意外と拾ってしまうので、できるだけ静かな環境を用意したいところです。たとえ昼間の面接でも、カメラに映る部屋が思ったより暗いというケースがあるので、照明はつけておきましょう。服装は上下スーツが基本です。オンライン面接はzoomやSkypeを使って実施されることが多いのですが、プライベート用とは別に面接用のアカウントを作ってアイコンなどを整えておいた方が無難です。

いざ面接開始、気を付けることは？

普通の対面での面接では、面接官の顔を見て話すのがよいとされています。「だったら、オンライン面接でも画面内の面接官の顔を見れば…」は、実はNGです。なぜなら、画面の向こうの面接官はカメラを通じてあなたを見ています。つまり、面接官と目を合わせるにはカメラを見なくてはならないわけです。事前準備の段階でまっすぐ前を向いた際にカメラと視線が合うようにしておき、話すときはカメラ目線を心がけましょう。

SNSなどの通知音が相手に聞こえてしまったり、逆にスピーカーが遠くて相手の声がよく聞こえなくなったりするトラブルも考えられます。これを防ぐために、マイク付きイヤホンを使うか、最低限通知音がならないように設定しておくこと。面接に使うツール以外は、すべて閉じておくことをオススメします。キーボードのタイプ音もマイクに拾われてしまうので、メモは紙に書きましょう。

いろいろと準備をしていても、本番中に不慮のトラブルが発生することがあるかもしれません。しかし、そんな時こそ慌てず冷静に対処することが肝心。あらかじめ確認しておいた緊急時の連絡先に電話して、落ち着いて事実を伝えれば大丈夫です。思いがけない事態は仕事にも付き物であり、きちんと対処すればトラブル対応力があるという評価につながるチャンスにもなりえます。いざという時慌てないためにも、事前にできる備えをしっかりして万全の態勢で面接に臨みましょう。