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キャリオプの業界研究⑤多様な業態、さまざまな求人がある小売業

店員

キャリオプの業界研究、5回めの今回取り上げるのは、最も身近ともいえる小売業界です。

人々の生活に密着し、なくてはならない小売業ですが、コンビニやスーパーマーケット、百貨店など業態はさまざまです。今回はそれぞれの業態の違いもふまえて、小売業の特徴について見ていきましょう。

メーカーが作った商品を消費者に届ける小売業

メーカーの工場で作られた製品は、卸売業者を通じて小売業者の店舗へと運ばれ、私たち消費者へ販売されます。卸売業と小売業をまとめて流通業と呼んでおり、いずれも現代社会での生活に不可欠な業種です。

ビジネスモデルごとに、小売業を大まかに分類すると「百貨店」「スーパーマーケット」「コンビニ」「専門店」の4業態になります。

どの業態にも共通して存在する職種が「販売職」「店舗管理(店長、副店長など)」「店舗開発」「バイヤー」「マーケティング」「物流管理」など。自社で開発した製品をメーカーへ依頼して製造するプライベートブランドを扱っている企業なら、「商品開発」の仕事もあります。

また、実店舗だけではなく通販サイトも運営している企業は、ネットショップを運営するWebディレクターやマーケターも活躍しています。小売業というと「お客さんにモノを売る仕事」というイメージがありますが、実際の企業では販売だけでなくさまざまな役割の人が働いているのです。

それぞれの業態の違い、ビジネスモデルや最近の動向は?

次に、各業態の特徴をチェックしていきましょう。

百貨店

「百貨店」は、主に大都市圏で大型店舗をかまえ、衣・食・住に関する多様な商品を販売する形態です。少子高齢化などによって全体としては苦戦傾向にありますが、外国人旅行者のショッピング需要を取り込んだり、集客力のあるテナントを入れるなど、時代とニーズに応じたアプローチを続けています。

スーパーマーケット

「スーパーマーケット」は食品や日用雑貨などを中心に販売しています。接客を控えめに、セルフサービスで商品を選びレジまで持ってくる方式を採用することで百貨店よりコストを抑え、比較的安い価格で商品を提供しています。

近年はネットショップとの需要競合に勝つため、自社のネットショップを開設したり、複合型ショッピングセンターを展開してレジャーという付加価値を提供したりするなど巻き返しを図っています。

コンビニエンスストア

「コンビニエンスストア」は利便性で勝負。好アクセス、年中無休、24時間営業を基本として展開されている小型版スーパーマーケットです。1970年代に登場してから、安定した需要とライフスタイルの変化にあわせた施策のもと、順調に成長を続けてきました。

昨今は働き方改革の動きを受け、24時間営業をやめるかどうかが話題になるなど、ワークスタイルに変化が起きるか注目されている業態でもあります。

専門店

「専門店」はドラッグストアやホームセンター、家電量販店など、ひとつのジャンルに特化した商品を販売するタイプの業態です。扱っている商品によって売上のトレンドは異なりますが、どの分野においても多拠点の大型チェーンが存在します。

専門店においてもネットショップとの競合が課題になっているケースが多く、今後の成長に注目する際にはネット販売との差別化をどう図っているかをチェックしてみるとよいでしょう。

通信販売や無人店舗など、小売業の雇用縮小を不安視する声はありますが、ネットショップがこれだけ充実した現在でも実店舗での買い物を選ぶ人が多数派です。アメリカや東南アジアなどで導入されつつある無人コンビニについても、大量の監視カメラが必要となり、非効率的でないかと見る向きもあります。対面販売の強みを知る日本企業の多くは、導入に対して慎重な姿勢を取っています。

実物を見てその場で買うというスタイルが、急激に減少する兆しはありません。小売業は、今後も私たちの生活を支える重要なインフラであり続けるでしょう。

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