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さまざまな業界・企業が取り組みを推進! 知ってる?SDGs(エスディージーズ)【後編】

前回の記事では、世界中で取り組むべき17の目標SDGsについて概要をご紹介しました。今回は、日本の企業でどのような取り組みが展開されているのか解説します。

予算規模1.7兆円!SDGsアクションプランで推進中

民間企業の動きを紹介する前に、主導する立場にある政府の動きについて見てみましょう。内閣は2016年に「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」を設置、3年かけて具体的な実施の指針を作るとともに、「SDGsアクションプラン2020」を決定しました。

ここには指針で掲げられた内容を達成するための具体的な施策があげられ、実際に予算がついたものの予算総額は約1.7兆円にものぼります。

また、年金資金の運用を行っている「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が2015年に国連責任投資原則に署名。運用を委託している各機関へ、SDGsに積極的に取り組んでいる企業に、優先的に投資をする方針を示したことで、日本国内でのSDGsへの関心が高まる影響がありました。

金融業界を中心に、民間企業も積極的に取り組み

2020年6月に実施された調査では、SDGsについて「意味および重要性を理解し、取り組んでいる」と回答した企業が8.0%、「意味もしくは重要性を理解し、取り組みたいと思っている」の16.4%とあわせて、24.4%の企業が積極的な姿勢を見せているという結果がでました。

とくに金融業界では41.5%と高い数値がでています。SDGsへ貢献する企業にとってのメリットに「企業好感度」「社会的評価」を挙げる企業が多かったことから、信用やイメージを重視する金融業界で取り組みが盛んなのも頷ける話です。

SDGsで掲げられている17の目標のうち、現在力を入れている項目はどれかという質問については、「働きがいも経済成長も」が27.1%で最も高いという結果になっています。仕事をする上で、働きがいを感じられることは雇われる側にとっても重要なこと。

「⑧働きがいも 経済成長も」を掲げている企業かどうかは、働く会社や求人を選ぶ際に参考になりそうです。多くの企業は目標とあわせ、具体的な取り組みを提示していますのでチェックしてみてください。

SDGsを意識する企業で働く意味

「持続可能な開発目標」であるSDGs。きちんと取り組んでいる企業は、企業イメージの改善といった目先の利益だけでなく、長期的な社会貢献も視野に入れている会社です。経営が安定して余裕のある企業が多く、安心して働ける職場探しの指標のひとつになるかもしれません。

前編・後編にわたりSDGsについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。これまでにも、個々の企業がCSR(企業の社会的責任)として行ってきたさまざまな取り組みがありました。

SDGsはそれぞれの社会貢献活動の目的を明確にし、数値目標をともなった取り組みに変化させる可能性があります。社会と企業の長期的な持続性を目標にする企業とそうでない企業…将来的には差がでてくるかも?とイメージすると、企業選びの際に役立つだけでなく、志望動機を考える際にも役立つのではないでしょうか。

国際的な目標と聞くと、ちょっと遠く感じるSDGsですが、働き方など身近な問題につながっています。求人をチェックするときに、採用企業の取り組みにもぜひ注目してみてください。